ここプラハには、なかなか同好の士がいない。日本でもおんなじかも。いわゆるオタクってやつですな。何事も突き詰めていくと、どーしてもオタクって呼ばれるようになる。
それはそれでいいではないか....と思うのだ。中途半端で投げ出す連中が多いなか、アマチュアなれど、その道を極める(ムリだけど)のはすばらしいことだと思うのだ。
さて先日、今年赴任してきた研修生が遊びにやってきた。
彼は学生時代はクラシック・ギターを弾いていたらしく、最近のソロ・ギターにもある程度理解があった。『一度ギター弾きに来たら?』と誘ったのだ。
生音とピックアップを通した音の聴き比べ、変則チューニングや木材の話などなど、オタクの会話はとてもコアなのだ。
・このピックアップ、マグネチックですよね?マグの音しませんね?
-そうそう、裏にコンデンサーマイク付いてるからね。このダイアルでマイクをミックスするのよ。
・オープン・チューニングて、合わせるのめんどくさそうですね?
-いやいや、定番だけ覚えときゃいいのよ。オープンDとD6,それにDADGADくらいかな。
・アンプ、小さいですね?
-一番安いやつだからねぇ。電池でも動くよん。
・このギター、いくらだったんですか?
-6万コルナちょっと。でも日本からオーダーするのに比べれば、半値だよ。
・フォルヒって聞いたことないんですけど
-日本の一部マニアでは有名なんだけど。作るならフォルヒ息子紹介するけど。
・木材は何を使ってるんですか?
-トップはアディロンダック・スプルース、サイドとバックはマダガスカル・ローズ。このオプションだけで10万円を超えるね。
・タッピング、カッコいいですねぇ。
-ハッタリを利かせるにはいいかもね。
....みたいに、半日を過ごしたのだ。ゴルフなんかはスウィング理論などの能書きをたれる方が多いけど、ギター人口は少ないのでそんな人にあたる確率は非常に低い。それにいい音かどうかはそれぞれの好みだから、好き勝手にやればいいのがこの趣味の良いところだ。要は自己満足なのだ。(笑
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