2015年12月2日水曜日

今朝のフンポ村とギター工場 その2

今日も暖かいぞ。雨が降ってはいるけれど、仕事中はフリースのベストで十分だ。気温は4℃。寒いっちゃぁ寒いけど、ベストがベスト。(笑 
赴任した当初に比べると、ずいぶん寒さに慣れてきたもんだと思いますよ。なにせ三度目の冬ですから。

さて、フォルヒギター工場ツアーの続き。

いろいろと細かい作業が続きます。ブックマッチを終えて、力木を接着されたバック材は組み付けまでこんな感じで保管されています。白色のマホガニーと紫色のローズウッドが保管されています。
材料による音の違いなんかも大きいです。解説はネット上にたくさんありますので、ここでは割愛。材料次第で音が変わるので、オーダーする時には、材料の指定がマスト。そうは言っても、弾いてみなけりゃ分からないけどねぇ。
こんな中から、好みの木目が選べたらええなぁと思います。
 
次はサイド材の曲げ加工です。ご存知の通り、サイド・バック材には音のはね返りを良くするために硬い木材が使われるので、そのまま曲げることはできません。で、下の写真のようなベンダーを使用します。木材を濡らして、このベンダーで熱を加えて曲げる訳です。スタイルによってサイズが違うので、それぞれの型が用意されています。

このベンダーはSタイプ用。僕のS23-CRCTもこれで曲げてもらったようですね。
 
トップ・サイド・バック材を接着して本体が出来あがると、次は塗装です。塗装ブースは工場内の一角で行われていました。塗装は、トップ材の振動を妨げないように、極力薄く塗るのが基本。ここではラッカー塗装を行っています。手工品ではもっと手間のかかる塗装もあるようですが、台数を多く生産する工場はラッカー塗装が一般的です。
マスクを着けてないけど、大丈夫なのか?
塗装を終えて、ネックをボルトオンされたギターたちは、一旦ここで小休止。次の工程を待ちます。まだブリッジが接着されていません。なかなかレアな光景です。なんかギターがのっぺりしてますよ。

インレイってのは、ギターの飾り。多くは貝のキラキラを使います。白蝶貝とかメキシコ貝とかが有名です。で、写真の彼女(かわいい女性でっせ)が一生懸命インレイを造っているのです。もちろんヘッド・プレートのフォルヒマークもそうです。机の上に並んでますね。高額なギターには、キラキラがいっぱいついてます。マーチンD-45などはまさにそれ。ちょっと嫌味なほどですが、ステージで照明が当たってキラキラする様はきれいだとは思います。見せるギターですね。

さて、次はいよいよギターの完成です。この続きはまた明日。

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