2016年11月11日金曜日

Furch S23-CRCT

今日は聖マルティンの日。この日は、聖マルティンさんが白馬にまたがって雪を連れてくる日とされています。もうすでに降っちゃってますけどね。それでもおおよそ当たっていることに毎年驚きます。
午前10時で気温は1℃。寒いですが陽が出ていますので大丈夫。最終日もしのげます。

渋滞続きだった50km付近の工事、やっと昨夜から普通に通れるようになりました。これから3月まではD1が最も走りやすい季節です。積雪を除けば....ですけど。

昨夜、アパートに帰ってエレベーターに乗ったら、何やら張り紙がしてありました。11月12日7:00~19:00まで温水の供給を止めると。驚愕ですよ、これは!天気予報によれば、明日の最高気温は1℃。暖房のない部屋で、どうせいっちゅうねん!何か方策を考えないと、凍死の恐れがありますね。どうしたもんだろうか....。
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さて、三台目のギターです。これはFurch S23-CRCT。
日本ではFurch=フォルヒで定着しているようなんだが、チェコではどう読んでも『フルヒ』が正しい。ちょっと語呂が良くないからだろうか。スタエムのおやじがフォルヒに聞こえたんだろうか。その理由は定かではない。

このフォルヒ・ギターはチェコ共和国にあるメーカーだ。場所はチェコでも南の方、モラビア地方にある。チェコ第2の都市ブルノから更に南、ウィーン方面へしばらく走った田舎町に工場がある。

日本へは2003年からスタジオ・エムが輸入を開始している、どちらかといえば新参者だ。製作を始めたのは1981年。やっぱり新参者なんだ。以下の画像は、全てスタジオ・エムさんからお借りしました。

ネット上でフォルヒに関する気になる口コミが多くなってきたので、愛知県の南端から最北端まで試奏しに行った。試奏したのはG23-CRCT・S23-CRCTの二種類だったが、生音で比較すると、S23に軍配が上がる。当時は、バンッとした低音が好きだったからね。今はもう少しバランスを考えるようになったけど。

そのそもこの型番なんだが、どのようになっているかというと、
S   ボディー形状を表し、Sはジャンボ・ボディーのこと
23  シリーズ名。シリーズ23はまあ中堅どこといったところか
C トップ板の材質を表し、Cはシダーのこと
R サイド・バック板の材質を表し、Rはインディアン・ローズウッドのこと
CT あるかないかで判断できるが、カッタウェイの意味

したがって、このギターのスペックはジャンボ・ボディーで、シダートップ・インディアンローズサイドバックのカッタウェイ付き....ということになる。



シリーズ23は中堅どこだと書いたが、使用している木材のグレードもそこそこの物を使っているはずだ。
で、スペックをまとめてみると、こうなる


Topシダー単板
Side & Backインディアン・ローズウッド単板
Neckマホガニー 1P サテンフィニッシュ
Finger Boardエボニー
Bridgeエボニー
Nut Width44mm
Scale Length650mm
Tuning Machineシャーラー(エボニーノブ)

フォルヒ・ギターの特徴は、なんといっても最初からよく鳴るところにあると思う。理由は分からんけど。それにネックも薄くて握りやすい。自分のレベルがひとつ上がったように感じる。

購入の意を決してから、ちょど店に届いていた数本のS23を弾きまくり、一本を選んだ。チェコからすた・エムにまとめて届くのだが、ここから日本国内の配送を手配しているのだ。だから、ちょうどフォルヒの入荷のタイミングを狙うのが、良いものを選択する方法だと思う。

トップがシダーなので、マホボディーよりはいいけど、少し音が暴れやすい。弦はブロンズを選択した方がいいのかもしれないが、キラキラ音も捨てがたいので、いつもはEJ-16を使っている。

二台目で紹介したLakewoodはグランドコンサート、S23はジャンボボディーなんだが、どれくらい違うかというと、
こんな感じ。ジャンボはずいぶんお尻が大きい。
購入後しばらくしてピックアップを取り付けることにした。ネットを徘徊して、コスパの良さそうなものを選択する。今回の目的は、やっぱり生音に忠実なこと。だからデュアルタイプのピックアップを選択した。

新岡ギター教室って有名なサイトがあるんだが、ここの新岡さんが開発したニコピンを取り付けることにした。当時、新岡さんは秋田に住んでみえたので、近くで取り付け可能なところを聞いてみたが、なかなか中部にはなかったのだ。新岡さんご推奨のアンフィニ・カスタム・ワークスの藤岡さんへ依頼することにした。

そのころは東京への出張も頻繁にあったので、仕事を終えた週末に藤岡さんの工房に持ち込んだ。
実際に弾いてみて、弾き手のタッチやら選曲やらを聴いてもらい、最適なコンタクトピックアップの場所を決めてもらうためだ。取り付ける位置によって、音はかなり変わるそうだから、ここはプロにお任せするのがいい。

戻しは宅配でお願いした。届いた厳重梱包を解いて、音を出してビックリした。ボディー・ヒットも含めて、極めてナチュラルな出音だ。これははまる。マグネットにはFishmanのNEO-Dハムバッキングを選んだ。安いもん。

もちろん、M-Factory+Sunrise S-2などの超一流品を取り付けるに越したことはないが、そこは所詮アマチュア、プロ御用達の製品からは一歩引くのだな。(笑

以降はこの音をベースにして、エフェクターを揃え始めることになる。迷宮の入り口である。きっとギター弾きならば同じことをしているのだろうね。

さあ、週末になりました。あと一息がんばりましょう。良い週末をお過ごしくださいませ。

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