2015年12月1日火曜日

今朝のフンポ村とギター工場 その1

うーむ、何やら異常に暖かいぞ。今朝の気温は7℃。雨が降っているので、憂鬱なことには違いないが、寒くないのは嬉しいのですよ。
昨夜もトルコ人ご一行とフンポ村で会食をして、アパートに帰り着いたのが22時頃。今日は少々睡眠不足です。

さて、今回はギターの話題なので、結構オタク的な内容になります。興味のない方に無理に読んでくれとは言いません。後学のために....であれば、是非最後まで読んでいってください。写真多いですからね。
日本での輸入総代理店は、愛知県江南市にあるスタジオ・エムです。

さて、ギターってどうやって作るんだろうか.....理屈は知っていたが、見たことはなかった。2014年4月に、フォルヒ・ギター(Furch guitars)を訪問したので、その時の写真を公開しておくとしよう。

で、フォルヒ・ギターはチェコ製なんだけど、それはチェコのどこで作ってるんだろうか?
下の地図を見てください。プラハ~フンポ村~フォルヒ・ギターの位置関係が分かります。
Google mapお借りしました。
プラハからD1をず~っと走ると、約100kmでフンポ村がある。さらに倍の200kmちょっと。チェコ第二の都市であるブルノの近郊にフォルヒの工場がある。何もない田舎街だ。
ちなみにこの道をまっすぐ行けば、オーストリアのウィーンに行く。そんな位置関係だ。
このブルノにはPeter & Paul大聖堂ってのがある。あとMaryを足せば、見事にPPMになる。
おしい!あっ、PPMてピーター・ポールアンドマリー、知ってますよね?知らない?え~っ!
有名なところでは、『花はどこへ行った』とか『悲惨な戦争』とか『パフ』とか。僕のギター人生はここから始まったようなもんです。とにかくツーフィンガーピッキングは、パフで覚えましたから。

工場の外観。フォルヒのマークが埋め込んである古い建物。
事務所の入り口では、こんな猫が迎えてくれます。ひょうきんな顔だね。
事前にメールで都合を聞いて、訪問の日程を知らせておいた。工場の見学だけじゃなくて、ギターをオーダーしたかったからだ。で、社長の息子(営業のトップなのか?)がいる時を狙って突撃した。

工場を案内してくれたおっちゃん。写真を撮ろうとすると照れます。
 ネック材はマホガニーをNC加工します。要は木材を入れると、機械が勝手に整形してくれるってやつです。もちろん、最終的には職人がマニュアルで修正いれます。
写真はすでにエボニーのフィンガーボード・フレットとインレイが入った状態のものでほぼ完成品。フラワーポットインレイがかわいい感じがします。ネックを本体に取り付けるには二通りの方法があります。ダブテイルジョイント(接着剤かニカワで貼り付ける方法)とボルトオンジョイント(そのまんまボルトで取り付ける方法)ですが、後々のメンテナンス(ネックそりのリセットなど)を考えると、ボルトオン方式が良いような気がしています。僕がフォルヒを選んだ理由の一つです。このボルトオン方式、他にはテイラーが有名なところです。
ローズウッド材バックのブックマッチ。
 なんかローズウッド(紫檀)見ると興奮するね。このざらついた板が、きれいなバック材に変貌する訳です。手が込むので、楽器は高額になる訳ですね。この後、ギターのスタイルごとに切断していきます。結構木目が出ているので、マダガスカル・ローズかもしれません。
日本に輸入されているのは、小さい方からOM / G / Sの三種類のスタイル。これにカッタウェイの有無があるので、合計6種類となります。
トップ・バック裏の力木の配置はこんな感じ。おっちゃん、照れて顔を隠してます。(笑
この力木の配置のレイアウトによってギターの鳴り方が変わるようです。手に持っているのがバック材、一般的なブレーシングです。トップの力木はスキャロップ加工は柔らかく鳴らせるためなんでしょうか。ノン・スキャロップの代表選手は、マーチンD-28なんかです。僕が以前持っていたマーチンOOO-28SQはノン・スキャロップでした。

その2に続く

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